良いお年をお迎え下さい。

校長の能勢です。

年の瀬も迫り、あと数日で2012年も終わります。

今年は自身が制作したドキュメンタリー映画「流」が、いくつかの賞を頂き、自主上映やポレポレ東中野での上映等、バタバタとした1年でありました。

私は撮影だけの仕事ではなく、映像制作や映像文化を見据えた自身の活動の場を広げていくという目的を持ちながら、日本ビデオ撮影アカデミーを主催しています。

昨今の小型ビデオカメラの普及により、誰でも気軽に映像制作を行うことが可能となりましたが、その反面 撮影の基礎や作品の作り方の基礎を知らなくても、作品が簡単に作れるようになり、作品の質の低下や、撮影技術の伝承がなされなくなっていく等の撮影業界への影響も現れ始めました。

日本ビデオ撮影アカデミーは、その様な映像業界が抱える問題を少しでも解決したいという思いから、小さいながらも、社会人を対象とした本格的なビデオ撮影を学ぶ場として2年前に開講しまして、お陰さまで卒業生は40名を越えています。

人間に目がある限りは、映像というものは無くならず、実写撮影も続けられていくはずです。

1895年にフランスのリュミエール兄弟が映画を上映してから117年が経過していますが、撮影して上映するというプロセスは今もって全く変わっておらず、カメラの性能は良くなりましたが、撮影は100年前に構築された理論や哲学にのっとて行われています。

当校はそのような基礎的な部分の大切さを重んじて、小型業務用ビデオカメラの取扱や、撮影表現技法について誰でも学ぶことが出来る様に、少人数制、低料金にて講習を行っています。

来年は、当校のこれからの動きとして、撮影録音コースの開設を考えており、現在 実現に向けて具体的な準備に入っているところです。

ベテランの整音技師に講師をお願いし、音の重要性について昔から伝わるプロフェショナルの技を、生徒さんにお伝え出来ればと思っています。

まだまだ当校が目指す 領域は発展途上でありますが、これからも小さいながらも、日本で一番 中身の濃い講習が行えるようにスタッフ一同 頑張って努めていこうと思います。

生徒さんの受け入れキャパ等の問題点もございますが、これからも何卒宜しくお願い致します。

それでは、皆様 良いお年をお迎え下さい。一年間 ありがとうございました。

※  来年は1月12日より初心者講習、1月16日から編集講習を開始いたします。

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