4月2018

初心者講習 撮影実技

先日は桜が満開な中 近所の緑道に行って、実技撮影を行いました。

三脚にカメラを載せて、ホワイトバランス調整等の撮影前の準備から始まり、三脚ヘッドの使い方、パン棒の握り方、操作を行う際の身体の使い方や立ち方、ズームをする際の指の使い方等 まずは操作の練習を行いました。

ある程度の基本操作練習が終わると、安定した構図を作る練習に入ります。

なるべく黄金分割を意識して、構図を作り、次にズームやパンニングを行います。ズ−ムやパンニングをすると構図が動いて崩れていくので、画面の中の写っているものの相互のバランスを崩さないように安定した構図を作る練習等を行いました。
最後は非写界深度の調整や、FIX撮影の際にいくつかのサイズを撮っておく等の、編集を意識した撮影のコツを実技を通して学んでいきました。
次回最終6回目の講習は、今回 撮影した素材を短い短編映像として編集し、撮影技術の検証と手持ち撮影の練習を行う予定です。

ファイナルカットX 編集講習

「今回の編集コース」

現在、編集コースは基本的に11:00〜18:00(昼休憩が1時間)の6時間を4日間行う合計24時間の講習です。

編集アプリケーションは、Apple “Final Cut Pro X”(以下 FCP-X)を使い、生徒さんは自前のMacBook Proを持参される方が多いです。もちろん、MacBook Proをお持ちでなくても、当アカデミーには講習用Macを用意しているので身ひとつでも受講いただけます。

また、講習テキストに加え、講習専用のドラマ映像、画像、音源の素材を使って実際に編集作業しながら学びます。今回の生徒さんは、お仕事の関係で毎週金曜日の13:00〜19:00の日程希望をいただきました。

以前から独学で映像編集をされていたそうで、FCP-Xの基本操作はマスターされています。

それでも再生、逆再生、スロー再生、コマ送り、早送りを自在に操れる「J、K、L」のキーボード・コンビネーショインには、「知っているのと、知らないのとでは作業効率に大きく差が出ますね」とのこと。

まったく同感です。

さらに言うなら、キーボード上のすぐ上にある「I、O」も一緒に覚えると最強ですね。アプリケーションの使い方が分かってくれば、疑問点も出てきます。

たとえばFCP-Xは映像や画像、音源のデータベース・ソフトでもあるのですが、これら素材を読み込んだHDD(以下ハードディスク・ドライブ)がいっぱいになってしまったらどうするのか?

FCP-Xでは”イベント”をまるごと別のHDDに移動することで作業用HDDのスペースを空けます。後日素材を再使用したい時にもFCP-Xの検索機能ですぐに呼び出すことができます。

さらに編集作業が進むと、プロジェクト全体の尺を維持しつつ編集点を変えるトリムツールの使い分け方や、フレーム単位での編集点移動方法など、どんどん疑問点が出てきます。

疑問点は後回しにしないで、その都度解決しながら講習を続けます。

これが生徒さんの理解度に合わせたマンツーマン講習の良いところですね。

次回4日目(最終回)は”映像編集の考え方”として、生徒さんご自身が編集された映像作品を観ながら映像の構成や並べ方、編集点の見つけ方、場面転換などを講習する予定です。