1月2012

撮影ワークショップ開催のお知らせ

校長の能勢です。

JVSAはビデオ撮影ワークショップをこの度 開催する事が決定致しました。

春間近の根岸森林公園にて心ゆくまで撮影を満喫出来ればと思います。

http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/park/yokohama/kouen010.html

ワークショップの内容ですが、根岸森林公園は梅の名所でもあり、当日は梅の花の撮影をはじめとした マクロ撮影の方法と、キャストを一人お願いしてあるので、人物撮影の講習を行いたいと考えています。

集合場所はJR根岸線「山手駅改札」に、2月18日午前11時集合となっており、料金はお一人1500円です。

ワークショップは駅改札に集合してから、根岸森林公園に場所を移し、午後4時まで行います。もし、雨の場合はさすがにこの時期は寒いので、中止とさせて頂きます。

持ち物ですが、ビデオカメラ、三脚、の他に、マクロ撮影用にお持ちのビデオカメラのレンズ口径と同じ位の大きさの虫メガネ、それと15cm角の小さな鏡をご用意下さい。

お申し込みは、お名前、ご住所、お電話(携帯)番号を明記して、hirohaco@yahoo.co.jp 能勢広までお送り下さい。

本日現在まで、2名のお申し込みがありましたので、皆様のご参加を楽しみにしてお待ちしております。

新作が完成いたしました。

2001年から制作していたドキュメンタリー作品が先日23日に、ようやっと完成しました。

今まで、多くの作品の撮影を行ってきましたが、代表作というものを、やっと持つことが出来ました。

今回は、監督演出は行わず、本業の撮影1本で通してみました。

この作品は地元 神奈川県を流れている中津川を題材にしたもので、中津川に自生している絶滅危惧種のカワラノギクを守っているおじいさんと、中津川にて水生昆虫調査を行い、川の生態系の変化を追うおじいさんの、ヒューマンドキュメンタリーと自然ドキュメンタリーが合わさった作品です。

最初の2001年~2007年くらいまでは、川の調査や、花を守る人の活動を追い、平行して水生昆虫の生態を2010年まで追いかけています。

昨年は大震災の影響もあり、編集作業、ポスプロ作業が出来ませんでしたが、昨年の後半より編集作業を本格化させて1月23日のMA作業にて、音楽収録を終えて ようやく完成の運びとなりました。

音楽の作曲は、前回 僕の初監督作品「ぎふちょうと生きる郷」の作曲を行ってくださった 芳晴氏。

今回もまたまた音楽に助けられてしまった感もありますが、素晴らしい曲をつけて頂きました。

芳晴様 本当にお世話になりまして、ありがとうございました!!

制作期間が11年間に及んだわけですが、やはり時間をかけて制作しただけありまして、今にして思えば、良く撮れたな~と思うものが数多くあります。

また、この作品の撮影では、小型業務用ビデオカメラにて、どこまでクオリティーを追求出来るかが課題であったのですが、その課題も概ねクリアー出来たのではないかと思います。

ちなみに、使用したカメラはSONY PD-150です。

作品のタイトルは「流れ」視聴時間は85分。

文字通り、川の流れ、時間の流れ、命の輪廻、人の流れ、様々な流れがこの作品から感じられるのではないかと思います。

この作品は、今年の各映像祭に応募していく予定でいます。

どういった評価を頂けるのかは定かではありませんが、その都度その都度で、結果の報告を行っていきますが、今 一番 やりたい事は、この中津川の地元 愛川町での上映です。

二人の主人公をお招きして、お二人の生きてきた軌跡を地元の人々に見せてあげたい。

この主人公達と同じように、戦後の復興をになった先輩達へ賛辞の意味も込めて、広く 一般の方々に視聴頂ける様に 上映活動のほうも頑張っていかなければならないと感じています。

また上映会の予定などが分かりましたら、改めてご案内を出そうと思います。

(MA作業の様子)

初心者講習終了

校長の能勢です。

第七期初心者講習も無事終了いたしました。

今回の講習は、丁度 私に撮影の仕事が入っていたので、生徒さんに撮影助手の形で 撮影に同行してもらい、実地講習も行いました。

最終日は、前回の実技講習で撮影し編集したものを拝見し、撮影時の破綻点と、編集時の編集点の確認を行い、モンタージュ手法の基本、イマジナリーラインの基本的な考え方、カメラワーク等のアドバイスを行いました。

次に座学で視聴したメキシコの短編映画、私が撮影を担当したドキュメンタリー作品2作品、アイドルのPVをいくつか視聴して、撮影設計の計画の建て方(作品の統一感)、光の方向性と被写体の動線の関係、カラコレの大切さ、構図の意味合い、意味のある画を発見する意識改革、ディーンの法則、構成の組み立て方、脚本の意味合い、カット割りの基本、撮影時の5W1Hの基本等  今まで講義で行ったことのまとめを行いました。

撮影、そして作品制作には多くの取り入れる事柄があります。一つ一つの関係性が複雑に絡み合い、一つの作品の完成度を高めています。

初心者講習はそういった作品制作時に必要と思われる事柄を、生徒さんに理解して頂く様なカリキュラムになっています。

今回受講された生徒さんも、何かの形でお仕事に直結出来れば 私も嬉しい限りです。

また何か分からない事などございましたら、いつでもお越し頂ければと思いますので、受講されたYさん これからも引き続き 宜しくお願い致します。

短い間でしたが、本当におつかれさまでした。ありがとうございました。

本年も何卒よろしくお願い致します。

昨年は多くの悲しい出来事が起こりました。

津波で流される車、家、人と、その様子は延々と空から中継され、とてもショックを受けました。

この震災から後に、映像の役割とは一体 何なのか?と自身に問い掛けた1年でもありました。

イラク戦争時にバクダッドが空爆される中継や、尖閣諸島にて巡視船に体当たりする中国船の様子がユーチューブで流れたり、大震災の津波の中継など、人の生命が脅かされる瞬間や、政治の一大局面時に、画面の向こうで リアルタイムで繰り広げられている事に、正直違和感を覚えます。

映像とは一体 何の為に存在して、何のために人に見てもらうのか?

もう一度 自身においても、その意味が的確に人に伝えられる様にしないといけない。

日本ビデオ撮影アカデミーの講義は、そのような映像の意味合いについても、問いかけて 生徒さん達と共に歩んでいければと思います。

今年の講義は1月14日(土)からになります。

生徒さんの為に、糧になる授業を目指して、頑張っていきたいと思います。

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

日本ビデオ撮影アカデミー校長 能勢広.