新作が完成いたしました。

2001年から制作していたドキュメンタリー作品が先日23日に、ようやっと完成しました。

今まで、多くの作品の撮影を行ってきましたが、代表作というものを、やっと持つことが出来ました。

今回は、監督演出は行わず、本業の撮影1本で通してみました。

この作品は地元 神奈川県を流れている中津川を題材にしたもので、中津川に自生している絶滅危惧種のカワラノギクを守っているおじいさんと、中津川にて水生昆虫調査を行い、川の生態系の変化を追うおじいさんの、ヒューマンドキュメンタリーと自然ドキュメンタリーが合わさった作品です。

最初の2001年~2007年くらいまでは、川の調査や、花を守る人の活動を追い、平行して水生昆虫の生態を2010年まで追いかけています。

昨年は大震災の影響もあり、編集作業、ポスプロ作業が出来ませんでしたが、昨年の後半より編集作業を本格化させて1月23日のMA作業にて、音楽収録を終えて ようやく完成の運びとなりました。

音楽の作曲は、前回 僕の初監督作品「ぎふちょうと生きる郷」の作曲を行ってくださった 芳晴氏。

今回もまたまた音楽に助けられてしまった感もありますが、素晴らしい曲をつけて頂きました。

芳晴様 本当にお世話になりまして、ありがとうございました!!

制作期間が11年間に及んだわけですが、やはり時間をかけて制作しただけありまして、今にして思えば、良く撮れたな~と思うものが数多くあります。

また、この作品の撮影では、小型業務用ビデオカメラにて、どこまでクオリティーを追求出来るかが課題であったのですが、その課題も概ねクリアー出来たのではないかと思います。

ちなみに、使用したカメラはSONY PD-150です。

作品のタイトルは「流れ」視聴時間は85分。

文字通り、川の流れ、時間の流れ、命の輪廻、人の流れ、様々な流れがこの作品から感じられるのではないかと思います。

この作品は、今年の各映像祭に応募していく予定でいます。

どういった評価を頂けるのかは定かではありませんが、その都度その都度で、結果の報告を行っていきますが、今 一番 やりたい事は、この中津川の地元 愛川町での上映です。

二人の主人公をお招きして、お二人の生きてきた軌跡を地元の人々に見せてあげたい。

この主人公達と同じように、戦後の復興をになった先輩達へ賛辞の意味も込めて、広く 一般の方々に視聴頂ける様に 上映活動のほうも頑張っていかなければならないと感じています。

また上映会の予定などが分かりましたら、改めてご案内を出そうと思います。

(MA作業の様子)