7月2010
校長の能勢です。
今はあまり見られなくなった16ミリフィルムの映写機が日本ビデオ撮影アカデミーにはあります。
私が小学生だった頃には、必ず視聴覚教室には16ミリの映写機がありましたが、今はビデオプロジェクターが映写機の代わりに置かれている学校がほとんどでしょうか。
当校の講座ではフィルムカメラの機構からビデオカメラのメカ的な理屈を知る事に使用しておりまして、映画カメラや映写機の仕組みを理解する事により、生徒さんにはアナログからデジタルまでの映像の成り立ちを感覚的に感じ取って頂くようにしています。
当校に置いてある映写機もそうですが、映写機にはエキサイターランプというフィルム上の音の波を読み取るランプが付いております。
その波はフィルムの端にサウンドトラックという部分にありまして、モノラルなら1本、ステレオなら2本、ドルビーならば、QRコードのような形で、上映用のポジフィルムに焼き付けてあります。
昔は、その波(モジュレーション)の形を見ただけで、作品中のどの役者さんの声か判別出来る凄腕のネガ編集をされる女性がいらっしゃったそうです。
現在の日本の映画館では、フィルム上映 6割、ビデオ上映4割くらいと言われています。フィルム上映時にかかっている大体のフィルムは写真のようなサウンドトラックより音が出ていますので、もし映画をご覧になりましたら、こんな音の波から音が聞こえているんだな〜?と、耳を澄ましてもみるのも楽しいかもしれません。
映写機の横にDLPプロジェクターも並んでおります。映写機の重量は20キロ位。DLPは3キロ程。けれど二つの装置の画像を映すランプの明るさは同じ位です。
技術の進歩は計り知れません。
フィルムのサウンドトラックに焼き付けてあるモジュレーション(音の波)が見えるでしょうか。
こんな小さな波から音が出るなんて、不思議!
2010年7月29日 12:03 AM |
能勢広校長から, 設備紹介 |
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校長の能勢です。
この日記で、どういった教材を使用するのか少し書いてみようと思います。
今回は所有している35ミリの映画カメラについてです。
日本ビデオ撮影アカデミーでは、映画カメラの機構を見てフィルムに画像が写し込まれる理屈を知る事によって、ビデオカメラの取り扱いに通じるシャッタースピードーやフレームレート等の基本的な事柄の理解を行っていきます。
当校には、1935年からアメリカで製造されたNC型ミッチェルカメラが現役で存在しております。この形はレフレックスタイプのもので、おそらく日本にはこれ1台しか現存していないと思われます。
コマ数は12コマ〜30コマまでクリスタルにて駆動し、シャッター開角度も0度〜180度まで可変出来ます。ビデオカメラは物理的なシャッター等が無いので、まず形のある物を見て、それから理屈や理論を知っていくことが理解出来る近道であると思います。
シャッタースピードとか、60Iとか、プログレッシブ等の言葉の意味はビデオ撮影を始められた方には分かりづらいものがありますから 自身の目でみて、形として理屈を理解する事がやはり良いのではないかと思います。
ちなみに、このカメラ 時々静物撮影やタイトル撮影にも使用しており、30キロ近い重さですが、年代を感じさせないタフな奴であります。
当校の初心者コースとプロコースの最初の授業で登場します。
ミッチェルカメラの内部
三角カムにて駆動しており、二つのピンにてフィルムを書き落とし、そして固定させています。
丁度 ミシンの針が布を縫う時と同じような原理で、フィルムを書き落としていて、ミシンはマシン(機械)の語源となっているという話もあります。
レンズを取り付けるマウントの内部です。ローターリーシャッターの機構を使用しており、このカメラはバタフライ式のミラーシャッターを有しています。
オレンジ色の部分がフィルムの画像が写し込まれる部分(乳剤)です。
2010年7月23日 11:16 PM |
能勢広校長から, 設備紹介 |
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7月10日と7月18日の二日間にて、日本ビデオ撮影アカデミーの学校説明会を開催いたしました
当校はアパートの1室をお借りしている小さな塾ですが、当初の予定よりも多くの方々が説明会に参加して下さり、まずまずの出だしとなりました。
設備の方も、編集用のマックブックプロ、プロジェクター 35ミリフィルムカメラ、16ミリ映写機、DVカムカメラと8月7日の開講に向けほぼ整いました。
次回の説明会ですが、8月14日 土曜日に開催いたします。
当校の講義内容ですが、カメラの基礎知識はもとより撮影を行う為の基本的な知識や哲学、技術、そして編集の基礎知識、ファイナルカットプロを使用してのフォーマットの考え方、編集のワークフロー、素材変換と、多種多様な映像素材を一本化する方法と素材のアーカイブを考えた編集講義を行っています。
また、マンツーマンでの講義になりまして、プロコースに至っては、講義が終了しても分からない所があれば引き継き延長しての講義も可能ですし、講義の日にお休みしても、ご相談にて代替え日を設けて 講義日程を組む事も可能です。日本ビデオ撮影アカデミーは私個人で行っているので小回りが効くのが特徴ですので、お気軽にご相談下さい。
9月以降のコース枠もまだ空いているので、是非ご利用下されば幸いです。
(教室の雰囲気はこの様な感じです)
2010年7月20日 4:18 PM |
能勢広校長から |
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