設備その1 35ミリNC ミッチェルカメラ

校長の能勢です。

この日記で、どういった教材を使用するのか少し書いてみようと思います。

今回は所有している35ミリの映画カメラについてです。

日本ビデオ撮影アカデミーでは、映画カメラの機構を見てフィルムに画像が写し込まれる理屈を知る事によって、ビデオカメラの取り扱いに通じるシャッタースピードーやフレームレート等の基本的な事柄の理解を行っていきます。
当校には、1935年からアメリカで製造されたNC型ミッチェルカメラが現役で存在しております。この形はレフレックスタイプのもので、おそらく日本にはこれ1台しか現存していないと思われます。
コマ数は12コマ〜30コマまでクリスタルにて駆動し、シャッター開角度も0度〜180度まで可変出来ます。ビデオカメラは物理的なシャッター等が無いので、まず形のある物を見て、それから理屈や理論を知っていくことが理解出来る近道であると思います。

シャッタースピードとか、60Iとか、プログレッシブ等の言葉の意味はビデオ撮影を始められた方には分かりづらいものがありますから 自身の目でみて、形として理屈を理解する事がやはり良いのではないかと思います。
ちなみに、このカメラ 時々静物撮影やタイトル撮影にも使用しており、30キロ近い重さですが、年代を感じさせないタフな奴であります。

当校の初心者コースとプロコースの最初の授業で登場します。

ミッチェルカメラの内部

三角カムにて駆動しており、二つのピンにてフィルムを書き落とし、そして固定させています。

丁度 ミシンの針が布を縫う時と同じような原理で、フィルムを書き落としていて、ミシンはマシン(機械)の語源となっているという話もあります。

レンズを取り付けるマウントの内部です。ローターリーシャッターの機構を使用しており、このカメラはバタフライ式のミラーシャッターを有しています。

オレンジ色の部分がフィルムの画像が写し込まれる部分(乳剤)です。

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