設備その2 16ミリ映写機

校長の能勢です。

今はあまり見られなくなった16ミリフィルムの映写機が日本ビデオ撮影アカデミーにはあります。

私が小学生だった頃には、必ず視聴覚教室には16ミリの映写機がありましたが、今はビデオプロジェクターが映写機の代わりに置かれている学校がほとんどでしょうか。

当校の講座ではフィルムカメラの機構からビデオカメラのメカ的な理屈を知る事に使用しておりまして、映画カメラや映写機の仕組みを理解する事により、生徒さんにはアナログからデジタルまでの映像の成り立ちを感覚的に感じ取って頂くようにしています。

当校に置いてある映写機もそうですが、映写機にはエキサイターランプというフィルム上の音の波を読み取るランプが付いております。

その波はフィルムの端にサウンドトラックという部分にありまして、モノラルなら1本、ステレオなら2本、ドルビーならば、QRコードのような形で、上映用のポジフィルムに焼き付けてあります。

昔は、その波(モジュレーション)の形を見ただけで、作品中のどの役者さんの声か判別出来る凄腕のネガ編集をされる女性がいらっしゃったそうです。

現在の日本の映画館では、フィルム上映 6割、ビデオ上映4割くらいと言われています。フィルム上映時にかかっている大体のフィルムは写真のようなサウンドトラックより音が出ていますので、もし映画をご覧になりましたら、こんな音の波から音が聞こえているんだな〜?と、耳を澄ましてもみるのも楽しいかもしれません。

映写機の横にDLPプロジェクターも並んでおります。映写機の重量は20キロ位。DLPは3キロ程。けれど二つの装置の画像を映すランプの明るさは同じ位です。

技術の進歩は計り知れません。

フィルムのサウンドトラックに焼き付けてあるモジュレーション(音の波)が見えるでしょうか。

こんな小さな波から音が出るなんて、不思議!