8月2010

講習

校長の能勢です。 残暑がつづいておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

初心者コースが開講してから2回目の講習が終了致しました。

当校の初心者コースの講義は、まずビデオカメラを取り扱うための基礎講座を行ってから、撮影実習に入っていきます。 1回目と2回目の講習では、シヤッター、フレームレート、波長(ヘルツ)、光の特性、色温度、可視光線スペクトル、撮像面の知識、アスペクト比、撮影照明の基礎 等 の事柄を理解していきます。 次回の3回目の講義は、映像表現理論、構成、脚本、カット割、ブロッキング等の内容に入っていきます。 次回の講習が終われば、半分の授業を消化してしまう事になりまして、ビデオカメラの設定、撮影実習、編集の3回の講習を残すのみになります。

まだ講習は終わっておりませんが、講習が終わってしまうと、生徒さんとのお別れが寂しい限りです。当校は講習が終了しても、映像制作のご相談はいつでもOKですし、遊びにいらして頂くことは大歓迎です。

生徒さん達と出会ったこの良きご縁が続くように、講習が終了してもしっかりとサポートは行っていく所存ですので、いつでもいらしてください。

講習の様子と、RGB CMYの色フィルター

PVを視聴しながらアスペクト比の説明や、色フィルターを使用しての加法混色、減法混色の説明を行い、ホワイトバランスの理解を進めていきます。

設備その3

校長の能勢です。
前述の35ミリのNCミッチェルカメラや、16ミリの映写機は教材として使用しておりますが、当校は本来、ビデオカメラを使用していかに良質の作品を制作するかと言う事と、それと映像制作の楽しみを生徒さんに発見して頂くことを目的としております。
日本ビデオ撮影アカデミーが実習で使用している機材は、SONY PD-150のDVカムカメラです。(カメラの台数が足りなくなる時は、パナソニックのHVX-200も時々使用)
初心者コースもプロコースもこのカメラを複数台使用して、撮影実習を 行っていきます。
HDVやP2カード収録のカメラを使用しての実習も考えましたが、当校はカメラの扱い方を伝えるというよりは、カメラは使えて当然のアイテムであり、それよりも撮影自体の方法論等を身に付けて頂き、実践に役立てて頂く事を優先事項としているので、あえて現在 主流のカメラを使用しなくても良いという方向性の元、DVカムのカメラを使用しているという経緯があります。
またファイナルカットの講習用に、MacBookPro使用して生徒さんに使って頂いております。
教室自体が20平米位の広さなので、多くの生徒さんをお呼びする事が出来ない事情がありまして、その代わりに 少人数制の授業を行う事で、ゆっくりとした授業速度と、それぞれの生徒さんの理解度に合わせた 授業を行うことが可能となっております。

また、他のコースの授業と重ならない日があれば、PCお貸しして ご自宅にてファイナルカットプロの使い方を復習されても問題はありません。
他の映像系の学校にはない、フレキシブルな対応がとれる事が日本ビデオ撮影アカデミーの一つの特徴であると思います。
小さな学校ですが、生徒さん一人一人にきめ細やかな 対応が出来ることが当校の利点でありますので、お気軽にお問い合わせ下さい。                                       

実習にて使用しているDVカメラ 当校では生徒さんの人数分のカメラをご用意して撮影実習を行っております。

メインの使用カメラはSONY-PD150、PanasonicのHVX-200は時々カメラの台数が足りない時に 使用していく予定です。

またプロコースではPCのお貸し出しも行っており、在宅にて授業の復習をする事も可能です。

8月7日 開講

校長の能勢です。

昨年の9月にビデオ撮影塾の構想を思いつき、それからほぼ1年余りの準備期間を要して、先日 日本ビデオ撮影アカデミーは 開講を迎える事が出来ました。

私の家は、父が映画のカメラマン、祖父も映画のカメラマンをしておりまして、親子3代に渡って代々 映像業界で働いております。

父は日本で初めてミルククラウン(王冠現象)を撮影する事に成功し、永眠するまでに短編映画300本、CM700本を撮影しております。
祖父は、1926年に日本で初めての航空撮影を行い、戦後 直ぐに広島、長崎にて原爆の被害を映画フィルムに収めている科学映画の歴史に残る人物です。
そのような先代 二人の跡を継いで映像業界に入った訳ですが、祖父や父の様に映像の歴史に名前を残すことなど、並大抵の努力では出来ません。
二人と同じような活動をしてもこの時代では 出来る事は決まっているでしょうから、思いついたのが先代達が手を付けていない活動を行う事でした。
一つは、祖父や父が創っていった映画の技術や撮影哲学を、後輩達に受け継がせる為の橋渡し的な活動、もう一つは自分が住んでいる地域に映像を使って貢献する事でした。

そして先日の8月7日に、一つの目標であった撮影塾を開講するに至った訳です。
アカデミーで使用しているテキストやカリキュラムは、生前父が映像系の大学にて授業で使用していた内容を基本形として、私が独自にアレンジしたものです。
言うなれば、祖父から父、そして私へと受け継がれた映像哲学を、日本ビデオ撮影アカデミーは、生徒さん達に伝えていると言っても過言ではありません。
1926年の祖父の時代より90年、この長い年月で培われた映像哲学を、日本ビデオ撮影アカデミーの活動と、自身の撮影活動を通じて、後世に伝えていければ幸いと思っています。

来年よりは、地元 相模原市に貢献してきた人々の証言記録と、風俗、習慣等 の文化記録に着手するつもりです。

始まったばかりの活動ですが、今後とも尽力をつくしていきたいと思っておりますので、ご協力  応援のほど宜しくお願い致します。

写真のカメラは祖父 鈴木喜代治が微速度撮影で使用していたベルハウエルのアイモというカメラ。

アメリカのコンバットカメラを改造しており、モーターにて駆動しています。レンズはライカマウントのフジノンレンズを使用。1995年まで祖父から譲り受けた父 能勢武夫が使用しておりまして、現在は私が受け継いでこのカメラを使っています。