12月2011

撮影実習

第七期講習の撮影実習を行いました。

この日は尺2分ほどの時間の短いドラマ撮影を行います。脚本の読み込みを行い、位置情報などの客観的に表現する部分と、人物の心情などを表現する部分を脚本を読んで、撮影の組み立てを行います。

次に撮影前のカメラセッティングを行い、1時間ほどキャストさんの歩きを追ったり、座ったり立ったりを撮ったり、手持ち撮影の講習をしたりと、主にカメラのオペレーション練習を行います。

その後の撮影実習は、脚本に沿ってキャストさんを動かして、OKの画が撮れるまで同じカットを何度も反復で撮影します。

カメラのガクツキがあったらNG ズームの不安定感があればNG サイズを間違えればNG  画角や構図が失敗していればNG、カットの趣旨と違う撮影表現であればNGと、この日はパーフェクトに写さなければ OKは出さず、何度も何度もキャストさんには同じ動きをして頂き、生徒さんにも 同じものを撮影して頂きました。

こういった教室では、かなり厳しい講習だったかもしれません。

しかし、生徒さんはお金を出して ご自分に投資をしている事を考えれば、生徒さんの為には憎まれながらも、充実した講習とその後の糧となるように、指導側も自身に厳しくしなければなりません。

次回は編集講習でありますが、全6回の講習が生徒さんに良いものとなるように頑張りたいと思いますし、生徒さんも頑張って欲しいと願っています。

この日の講習は私の鬼の一面が出てしまいましたが、講習を受けたYさん 本当にお疲れさまでした。

撮影前セッティング

校長の能勢です。

今回の第七期講習は、撮影前セッティングと基本的なカメラの操作の講習を行いました。

三脚にカメラを設置して、カメラを扱う身体の使い方や、手や指の位置、パン棒を握るコツ、三脚の据え方、フォーカスリング、ズームリングの操作の仕方、ズームレバーの指の置き方、NHフィルターの意味合い、モニターのセットアップ、バックフォーカスの設定、カラーバー、タイムコード設定と、前半部分は主に撮影前セッティングの講習を行いました。

午後3時以降より、カメラオペレーションの練習を行い、パンニング、チルティング、フォーカス送り、ズーム操作、手持ち撮影の練習を行いました。

パンニングの練習では、右パンをしながら、ファインダーとカメラボディーで見えない右側方向のターゲットに向けて一発で画面に納めるパンニングの練習や、斜め方向のチルティングの練習、センターズームではなく、画面の端の部分でターゲットを切らさないようにするズームの練習などを行いました。

この時期は、日没が4時半頃なので、時間があまり無いかな〜と思ったのですが、今回の講習はかなりの集中力を要するので、日没4時半終了は丁度良い時間だったようです。

次回は、脚本を使用してのドラマ撮影実習になり、生徒さんがどのように撮影を行うか楽しみであります。

講習 第3回目

校長の能勢です。

初心者講習も第3回目を迎えました。

この日は、光の向きによる表現方法の違い、ライティングの基礎、映像表現理論、モンタージュ、イマジナリーライン、カット割り、等 撮影表現を行う上で 基本的に知識や意識として持っていなければならない事柄の講習を行いました。

撮影はカメラのオペレートを上手くこなす事や良い構図を狙うことではなく、瞬間瞬間で意味のある画を狙い、作品の中で意味のあるシーンを作り、視聴者に共感してもらい、感動してもらうことです。

少しくらいガクツキのある画を撮ったって、ピントが少しボケていたって、その狙って撮った画に視聴者が共感すればそれは問題ないのです。

当校は技術論ではなく、映像の哲学や映像の意味合いを 伝えていく講習を行っています。

次回は、実機を使用しての撮影前のカメラのセッティング講習を行います。今回いらっしゃっている受講生はビクターの業務器を持参してきます。

ご自身が使い慣れているカメラをもっと理解したいというご希望に沿って、それに合わせて講習を行うことが出来るのも、少人数で講習を行っている当校の特徴です。

ご興味のある方はぜひ、授業見学も出来ますのでいらしてみて下さい。