設備紹介

設備その3

校長の能勢です。
前述の35ミリのNCミッチェルカメラや、16ミリの映写機は教材として使用しておりますが、当校は本来、ビデオカメラを使用していかに良質の作品を制作するかと言う事と、それと映像制作の楽しみを生徒さんに発見して頂くことを目的としております。
日本ビデオ撮影アカデミーが実習で使用している機材は、SONY PD-150のDVカムカメラです。(カメラの台数が足りなくなる時は、パナソニックのHVX-200も時々使用)
初心者コースもプロコースもこのカメラを複数台使用して、撮影実習を 行っていきます。
HDVやP2カード収録のカメラを使用しての実習も考えましたが、当校はカメラの扱い方を伝えるというよりは、カメラは使えて当然のアイテムであり、それよりも撮影自体の方法論等を身に付けて頂き、実践に役立てて頂く事を優先事項としているので、あえて現在 主流のカメラを使用しなくても良いという方向性の元、DVカムのカメラを使用しているという経緯があります。
またファイナルカットの講習用に、MacBookPro使用して生徒さんに使って頂いております。
教室自体が20平米位の広さなので、多くの生徒さんをお呼びする事が出来ない事情がありまして、その代わりに 少人数制の授業を行う事で、ゆっくりとした授業速度と、それぞれの生徒さんの理解度に合わせた 授業を行うことが可能となっております。

また、他のコースの授業と重ならない日があれば、PCお貸しして ご自宅にてファイナルカットプロの使い方を復習されても問題はありません。
他の映像系の学校にはない、フレキシブルな対応がとれる事が日本ビデオ撮影アカデミーの一つの特徴であると思います。
小さな学校ですが、生徒さん一人一人にきめ細やかな 対応が出来ることが当校の利点でありますので、お気軽にお問い合わせ下さい。                                       

実習にて使用しているDVカメラ 当校では生徒さんの人数分のカメラをご用意して撮影実習を行っております。

メインの使用カメラはSONY-PD150、PanasonicのHVX-200は時々カメラの台数が足りない時に 使用していく予定です。

またプロコースではPCのお貸し出しも行っており、在宅にて授業の復習をする事も可能です。

設備その2 16ミリ映写機

校長の能勢です。

今はあまり見られなくなった16ミリフィルムの映写機が日本ビデオ撮影アカデミーにはあります。

私が小学生だった頃には、必ず視聴覚教室には16ミリの映写機がありましたが、今はビデオプロジェクターが映写機の代わりに置かれている学校がほとんどでしょうか。

当校の講座ではフィルムカメラの機構からビデオカメラのメカ的な理屈を知る事に使用しておりまして、映画カメラや映写機の仕組みを理解する事により、生徒さんにはアナログからデジタルまでの映像の成り立ちを感覚的に感じ取って頂くようにしています。

当校に置いてある映写機もそうですが、映写機にはエキサイターランプというフィルム上の音の波を読み取るランプが付いております。

その波はフィルムの端にサウンドトラックという部分にありまして、モノラルなら1本、ステレオなら2本、ドルビーならば、QRコードのような形で、上映用のポジフィルムに焼き付けてあります。

昔は、その波(モジュレーション)の形を見ただけで、作品中のどの役者さんの声か判別出来る凄腕のネガ編集をされる女性がいらっしゃったそうです。

現在の日本の映画館では、フィルム上映 6割、ビデオ上映4割くらいと言われています。フィルム上映時にかかっている大体のフィルムは写真のようなサウンドトラックより音が出ていますので、もし映画をご覧になりましたら、こんな音の波から音が聞こえているんだな〜?と、耳を澄ましてもみるのも楽しいかもしれません。

映写機の横にDLPプロジェクターも並んでおります。映写機の重量は20キロ位。DLPは3キロ程。けれど二つの装置の画像を映すランプの明るさは同じ位です。

技術の進歩は計り知れません。

フィルムのサウンドトラックに焼き付けてあるモジュレーション(音の波)が見えるでしょうか。

こんな小さな波から音が出るなんて、不思議!

設備その1 35ミリNC ミッチェルカメラ

校長の能勢です。

この日記で、どういった教材を使用するのか少し書いてみようと思います。

今回は所有している35ミリの映画カメラについてです。

日本ビデオ撮影アカデミーでは、映画カメラの機構を見てフィルムに画像が写し込まれる理屈を知る事によって、ビデオカメラの取り扱いに通じるシャッタースピードーやフレームレート等の基本的な事柄の理解を行っていきます。
当校には、1935年からアメリカで製造されたNC型ミッチェルカメラが現役で存在しております。この形はレフレックスタイプのもので、おそらく日本にはこれ1台しか現存していないと思われます。
コマ数は12コマ〜30コマまでクリスタルにて駆動し、シャッター開角度も0度〜180度まで可変出来ます。ビデオカメラは物理的なシャッター等が無いので、まず形のある物を見て、それから理屈や理論を知っていくことが理解出来る近道であると思います。

シャッタースピードとか、60Iとか、プログレッシブ等の言葉の意味はビデオ撮影を始められた方には分かりづらいものがありますから 自身の目でみて、形として理屈を理解する事がやはり良いのではないかと思います。
ちなみに、このカメラ 時々静物撮影やタイトル撮影にも使用しており、30キロ近い重さですが、年代を感じさせないタフな奴であります。

当校の初心者コースとプロコースの最初の授業で登場します。

ミッチェルカメラの内部

三角カムにて駆動しており、二つのピンにてフィルムを書き落とし、そして固定させています。

丁度 ミシンの針が布を縫う時と同じような原理で、フィルムを書き落としていて、ミシンはマシン(機械)の語源となっているという話もあります。

レンズを取り付けるマウントの内部です。ローターリーシャッターの機構を使用しており、このカメラはバタフライ式のミラーシャッターを有しています。

オレンジ色の部分がフィルムの画像が写し込まれる部分(乳剤)です。