撮影実習

3月31日は撮影実習の予定でしたが、もの凄い嵐に見舞われ 翌4月1日に延期としました。

この日は、前日の天気とはうって変わって、暖かい日差しのなかで撮影を行うことが出来ました。

実習当日は、まず手持ち撮影の基本を1時間程説明し、それから尺2分ほどのショートドラマの撮影を行いました。

A4版の紙1枚の脚本を読み込んで、実際にキャストさんを脚本通りに動かして 動線の見極めを行います。

実際に人物を動かすことで脚本上では分からなかったり、見えなかった部分が見えてきます。

方向性の一致、目線の一致、位置の一致、イマジナリーライン、マスターショット、モンタージュ、いつ、どこで、誰が、何をして、どうなったかの5W1Hの約束、等の編集点を考えて、カメラの場所、アングルを決めていきます。

また、芝居上のどこを、客観視で見せるか?心象表現を見せるか?、光は純光や逆光か?、カメラの高さは?背景はどうするか?手持ち撮影か三脚使用か?被写界深度(ピントの合う範囲)をどう設定するか?等も考えてきます。

A4版の脚本を撮影するのに、一人1時間をかけて撮影を行っていきます。

尺2分のものを完璧に作れなければ、それ以上の尺の作品は絶対に作れません。また、今回の実習はドラマ撮影でありますが、ドキュメンタリー撮影でも、編集点を考えた撮影を行わないと編集作業においてカットが繋がっていきませんので、ドラマ、ドキュメンタリー共に、今回 実習で行ったことは大切な事柄であります。

次回は、撮影素材を元に編集を行い、撮影時で注意しなければならない事を検証する 映像クリニックです。

最期の講習 思い残すことが無いように、頑張りたいと思います。

下の写真は生徒さんが持参したキャメラバランスシステムです。この装置の使い方の説明も行いました。